全米オープン直前「ジョコビッチ包囲網」で勢力図に変化あり (5ページ目)
ラケットの変化による、バックハンドのバリエーションと質の向上。そこに、「ネットにもっと出るように」というエドバーグからのアドバイスがかみ合い、新たなフェデラーのスタイルが確立された。
新たな絶対王者であるジョコビッチを、ケガから完全復調したマリーと、弱点を克服して進化したフェデラーが猛追する――。この図式が、今季の男子テニスを構築する骨子だろう。
そしてこの3人の背を追い、来たる全米オープンでも第4シードに座するのが、新世代の旗手であり、「ジョコビッチへの挑戦権を持っていることを嬉しく思う」と言う幸福な挑戦者――。すなわち、錦織圭である。
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