2015.07.09

錦織圭が芝コートのウインブルドンでケガをした理由を考える

  • 神仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

 7回目の出場となるウインブルドンで、自身最高の第5シードとなった錦織圭は、2回戦を棄権。悔しさをにじませながらテニスの聖地を去った。

ウインブルドン2回戦を棄権した錦織圭。次は8月のUSオープンを目指す 6月中旬、錦織はウインブルドン前哨戦のATPハレ大会準々決勝で、左ふくらはぎに筋膜炎を起こし、ウインブルドン出場が危ぶまれていた。それでも、テーピングを施しながら開幕直前の練習をこなし、痛みはなくなりつつあった。

 ウインブルドン1回戦は、昨年5セットの末に破ったシモネ・ボレリ(イタリア・55位)との再戦。錦織はまたもや5セットを強いられながらも、3時間22分の激闘の末、2回戦に駒を進めた。

 だが、この試合のファイナルセットで左ふくらはぎ痛が再発。第3ゲーム後にメディカルタイムアウトをとると、ひざ下までテーピングをしてプレーを続けた。錦織は「第2セットのタイブレークを取って、ストレート勝ちで1回戦を終わらせることができていれば」と悔やみ、結局、2回戦前の棄権を決めた。錦織がウインブルドンで棄権したのは初めてではなく、グランドスラムデビューとなった08年の1回戦でも、腹筋痛のため途中棄権している。

 錦織は、2015年上半期に安定した好成績を残し、マッチ37勝9敗でツアー優勝2回。勝ち上がれば当然試合数が増えるため、錦織は「疲れもたまっていたのかなと」と振り返った。今シーズン、2回戦で負ける早期敗退は、今回のウインブルドンが初めてだ。