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【テニス】クビトバ初優勝。30年迎えた東レPPOの今後は? (2ページ目)

  • 辛仁夏●文text by Synn Yinha
  • photo by Ko Hitoshi

「相手の粘りがすごくて、マッチポイントを取るのが大変で手が震えた。このような大きな大会で大変なドローだったが、大会の歴史に残ることができて嬉しい」と語る23歳のクビトバは、2011年にウィンブルドン、WTAチャンピオンシップなど6タイトルに輝いて、同年10月に自己最高位の世界ランキング2位まで上がった経歴を持つ。本来の実力からしたら、トップ5に入っていてもおかしくない。だが、現在トップ10からも落ちているのは、心身ともに安定したプレイが継続できないからのようだ。

「私の試合はまだアップダウンが多くあるので、それがフルセットマッチが多くなる理由だと思う」と、クビトバ。確かに調子の波が激しい傾向はこの決勝戦でも見られた。また今大会では2回戦と準決勝、そして決勝と3試合がフルセットにもつれた。世界ランク1位の座に就くためには、何が必要なのか。クビトバは「まずは健康が一番。その上で、しっかり練習を積んで自信を持って常にコートに立てるようにしたい」と、意欲を語っていた。
 
 30回記念大会となった今年の東レPPO。この大会で優勝した選手はその後、世界ランク1位になると言われたこともあった。実際、コンピューターランキング制度が導入された75年以降、ナンバーワン選手は21人誕生しているが、そのうちの17人が東レPPOに出場しており、その中で優勝を飾っているのは、グラフ(ドイツ)、ナブラチロワ(アメリカ)、ヒンギス(スイス)、ダベンポート(アメリカ)、シャラポワ(ロシア)、サフィナ(ロシア)、ウォズニアッキ(デンマーク)の7人を数える。そこにクビトバの名が連なることに期待したい。
 
 すでに報じられているように、継続開催されることが発表された東レPPOだが、来年2014年からは大会カテゴリーが大きく変更される。この変更により、これまでの大会から様変わりする可能性が高くなった。

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