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【テニス】錦織圭が語るウインブルドン、そして五輪への思い (3ページ目)

  • 内田 暁●取材・文・撮影 text & photo by Uchida Akatsuki

エキシビションでは軽快なフットワークを見せていたエキシビションでは軽快なフットワークを見せていた――芝というサーフェスに対しては、どういう意識を持っていますか?

錦織 正直に言ってしまうと、特に苦手意識も得意意識もないです。ウインブルドンではまだ1勝もしていないので、「得意」とは言えないんですが(笑)。

――IMGテニスアカデミーに芝はないですよね?

錦織 ええ、ないです。

――普段練習しているハードと、ウインブルドンの芝では、どのような点が一番違い、適応の必要性を感じますか?

錦織 自分の良いところを一番失ってしまうと思える点は、『フットワーク』です。走った状態から止まってボールを打った後、戻ってくる一歩が遅くなったりするんです。足もとが滑ってしまうところもあり、一発でウィナーを取られることが多いですね。

――いよいよ開幕しますが、錦織選手にとってウインブルドンの印象とは何ですか?

錦織 僕はやっぱりフェデラーですね。もちろん(松岡)修造さんのプレイの映像は見ることもありますが、リアルタイムでは覚えてないので。「フェデラーが強い」という印象が一番強いです。

――そして、そのウインブルドンのコートで、今年はオリンピックもあります。五輪への思いは?

錦織 もちろん、良い結果は残したいです。「メダルを目指したい」とはなかなか言えませんが、4年に一度のことですし、特別なイメージが僕の中でもあります。

――では最後に、今年のウインブルドンでの目標を聞かせてください。

錦織 まずはケガをしないで、ウインブルドンを終えることが一番大事です。まだ100%と言えない状態ですし、夏のシーズンもまだ残っていますから、ケガの再発が一番怖い。もちろん、ウインブルドンで勝ちたいという気持ちもあります。だから勝って、無事にオリンピックにつなげられたら、それが一番ですね。

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