ラグビー日本代表2015「陰の立役者」廣瀬俊朗はキャプテンを外されてピッチに立てなくてもサポートし続けた (4ページ目)
【引退後は俳優としても活躍】
迎えた2008年度。廣瀬は再びキャプテンとしてチームを牽引し、東芝はトップリーグ王者に返り咲く。そして廣瀬はプレーオフMVPに選出。さらに2009年度も連覇を成し遂げ、東芝の黄金期を築いた。
ちなみにこの頃、代表への復帰待望論は出てきていた。しかし実現することはなく、ジョーンズHC就任まで5年間、待たなければいけなかった。
その後、初めてのワールドカップを経て、2016年に34歳で引退。30年にわたるラグビーキャリアに終止符を打った。
「体力的に言えば、まだプレーできたと思います。ですが、ワールドカップが終わった時に進退は決まっていました。人生は限られている。ターゲットにしていた大会が終わったので、次に早く向かいたいという気持ちが大きかった」
引退後、広瀬は東芝で1年間だけBKコーチを務めたあと、俳優やスポーツキャスターという新たな道にチャレンジする。2019年のテレビドラマ『ノーサイド・ゲーム』で主要キャストを演じて知名度を広げた。
その後はMBA(経営学修士)を取得して自ら立ち上げた会社でビジネスを展開。さらには日本車いすラグビー連盟の副理事長を務めるなど、ラグビー界屈指の「文武両道」として活躍している。
著者プロフィール
斉藤健仁 (さいとう・けんじ)
スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。
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