【競馬予想】混戦模様の菊花賞は「長距離戦は騎手で買え」の格言に従うべし レジェンドたちの手腕が再び唸る
3歳牡馬クラシックの三冠目となるGI菊花賞(京都・芝3000m)が10月26日に行なわれる。
今年は、GI皐月賞(4月20日/中山・芝2000m)の勝ち馬ミュージアムマイル、同レース2着でGI日本ダービー(6月1日/東京・芝2400m)の覇者クロワデュノール、そして皐月賞3着、ダービー2着のマスカレードボールが不在。いずれも別路線を選択してのものだが、クラシック最終戦としては、やや寂しい顔ぶれになった印象がある。
日刊スポーツの太田尚樹記者もそういった状況に触れつつ、今年のレースについてこう語る。
「最近は皐月賞馬やダービー馬が出走しないケースも増えていることもあってか、直近5年の1番人気の成績は1勝、3着1回と不振です。この5年間で勝ったのは、2020年に三冠馬となったコントレイルだけ。現在4年連続で連対を外しています。そこへきて、今年もGI馬が不在。混戦模様と言えそうです」
過去10年の結果を振り返っても、1番人気は3勝、3着3回。その前の10年間が5勝、2着1回、3着1回だったことを考えると、菊花賞における1番人気の信頼が薄れていることは明らか。実績馬が出走しないことによって、波乱ムードが増していることは間違いない。
また、太田記者はここ最近のレース傾向についても触れ、以下のような見解を示す。
「近年の菊花賞では、3コーナーからまくる馬が多く、上がりのかかるタフな展開になりがち。それが、波乱を呼ぶ要因になっていると思います。そういう意味では、鞍上の手腕も勝敗を分ける大きなポイントになりそうです」
そこで、太田記者は今年のレースで台頭しそうな穴馬候補2頭をピックアップした。
「1頭目は、ヤマニンブークリエ(牡3歳)です。前哨戦のGⅡセントライト記念(9月15日/中山・芝2200m)では2着に敗れましたが、8番人気ながら皐月賞馬のミュージアムマイルにしぶとく食い下がって4分の3馬身差という小差の勝負を演じました。
菊花賞での一発が期待されるヤマニンブークリエ photo by Eiichi Yamane/AFLOこの記事に関連する写真を見る
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