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【競馬予想】混戦模様の菊花賞は「長距離戦は騎手で買え」の格言に従うべし レジェンドたちの手腕が再び唸る (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

 それに、管理する松永幹夫調教師によれば、『あの時は休み明けの感じがあったし、(今回の状態のほうが)全然いいと思います』とのこと。菊花賞に向けて大幅な上昇を見込んでおり、楽しみは一段と膨らみます。

 血統的にも、父は菊花賞馬で天皇賞・春連覇など抜群の長距離実績を誇るキタサンブラック。母系にも中長距離や障害での活躍馬が並んでいて、長丁場の戦いには何ら不安はありません。

 しかも、鞍上は長距離戦での実績がある横山典弘騎手。変幻自在な手綱さばきにも期待ができますから、一発あっても......」

 太田記者が推奨するもう1頭は、マイユニバース(牡3歳)だ。

「2勝クラスとはいえ、前走の九十九里特別(9月20日/中山・芝2500m)では古馬相手に7馬身差をつける圧巻の逃げきり勝ちを決めました。

 特筆すべきはレースラップ。上がり2ハロンで10秒9-11秒2という時計をマーク。逃げた馬に最後にあんなキレ味を見せられたら、後続はお手上げです。

 3走前の1勝クラス・あずさ賞(5月17日/京都・芝2000m)では、のちの重賞勝ち馬エキサイトバイオを撃破。実力的には、ここに入ってもヒケを取りません。

 さらに、手綱をとるのは名手・武豊騎手。1週前の追い切りで初めて同馬とコンタクトを取った際には、『難しそう(な馬)。(好走へのカギは)折り合いでしょうね』と言っていましたが、同騎手のここ最近のGI戦績には目を見張るものがあります。

 ご存知のとおり、春のGI宝塚記念では7番人気のメイショウタバルを勝利へと導き、秋になってからもGIスプリンターズSで7番人気のジューンブレアを2着、先週のGI秋華賞でも5番人気のエリカエクスプレスを2着へと持ってくる辣腕ぶりを発揮。いずれも穴馬で逃げての結果で、目下GI3戦連続連対中ですから恐れ入ります。

 武豊騎手は昨年の菊花賞でも7番人気のアドマイヤテラに騎乗して3着。ここはもう『長距離戦は騎手で買え』の格言に従ったほうがいいのではないでしょうか」

 横山典弘騎手と武豊騎手。過去に長距離戦であっと言わせるレースを何度も披露してきたふたりのレジェンドから、今年も目が離せない。

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