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大学ラグビーブームを盛り上げた「小さな巨人」 永友洋司は北島忠治監督のひと言でスクラムハーフの才能を開花させた (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji

【エディージャパンに欠かせぬ存在】

 スクラムハーフというポジションについて、本人に質問したことがある。その時、永友は「ゲームの流れを、よくも悪くも変えることができる。小さくてもできるポジションですが、FWのがんばりが必要なので、ひとりではできないところも魅力でした」と笑顔で話してくれた。

 1990年代に大きな輝きを放った「小さな巨人」は2002年、静かにブーツを脱いだ。

 引退後の永友は指導者の道を歩み、サントリーやキヤノン(現・横浜キヤノンイーグルス)のヘッドコーチを歴任。現在は日本代表のチームディレクターとして、かつてサントリーで薫陶を受けた名将エディー・ジョーンズHCを支えている。

著者プロフィール

  • 斉藤健仁

    斉藤健仁 (さいとう・けんじ)

    スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。

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