ラグビー日本代表HCも「ワセダの10番イイネ!」と賞賛 18歳ルーキーはワールドクラス (3ページ目)
【名将エディーが手放しで賞賛】
1年生ながら対抗戦に開幕から出場できているのは、服部の実力が周囲に認められている証拠だ。「コミュニケーションも取れてきて、速く展開するラグビーもフィットしてきた」と語るなど、早稲田大の攻撃のキーマンになりつつある。
王者・帝京大から勝利を奪えたのは、優勝するうえで非常に大きい。しかし、日本一奪還を狙う大学選手権の前に、まだ対抗戦では強豪との3連戦が待っている。11月10日の筑波大戦、11月23日の慶應義塾大「早慶戦」、そして12月1日の明治大「早明戦」だ。
服部が初めて早稲田大で10番を背負った日体大戦(83-0/9月22日)を、ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズHCは秩父宮ラグビー場で観戦していた。
「ワセダの10番イイネ! スバラシイ!」
名将の目に映った若き司令塔を、手放しで褒めた。
服部がこのまま活躍すれば、U20日本代表に選ばれることは間違いないだろう。そして、その先にあるのは日本代表だ。ジョーンズHCは「若い世代を育てていかないといけない」と繰り返し語っているだけに、服部に声をかける可能性も十分にあろう。
1学年上の矢崎が日本代表でブレイクしたことについて、服部は「刺激を受けている」と話す。ただ、現実もしっかりと直視している。
「将来的にはU20やジャパンに行きたいですが、まずは早稲田でラグビーをやることに意味があると思って入学したので、先のことを見ずにしっかりと早稲田大のラグビーに専念したい」
さらに盛り上がってくる大学ラグビーシーンで、「アカクロの10番」から目が離せない!
著者プロフィール
斉藤健仁 (さいとう・けんじ)
スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。
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