号泣の桑井亜乃から永遠にタックルを受け続けた中村知春 親友同士が語るラグビー愛「でも、ラグビーは愛してくれない」 (5ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji

――最後に改めて、おふたりにとってお互いの存在は?

中村 桑井に関しては、近すぎて恥ずかしいですが、これからも仲よくやろうよって感じですね。

桑井 中村の存在があって、私自身を成長させてもらったという思いがあるので、ありがとうございますという気持ちです。この人、「休みたい」と言っても休まないマグロみたいな人で、ステップアップとしていろんなことに取り組むと思うので、私もまた頑張んなきゃ、と思います。お互いに、これからも「やっぱり、ラグビー好きだよね!」って言い合える間柄でいたいなと思います。

【Profile】
中村知春(なかむら・ちはる)
1988年4月25日生まれ、神奈川県出身。小学時代から大学までバスケットボールに励み、2010年からラグビー競技を始める。2013年に7人制ラグビー女子日本代表に初選出され、翌年にはアジア大会で銀メダルを獲得。2016年のリオデジャネイロ五輪には主将として出場した。2024年のパリ五輪にも出場し、過去最高の9位に貢献。7人制ラグビーの代表キャップ73。大正製薬リポビタンDアンバサダー。

桑井亜乃(くわい・あの)
1989年10月20日生まれ、北海道出身。幼少時から陸上を始めて、帯広農業高校時代に円盤投げで国体5位入賞。中京大学卒業後の2012年にラグビー競技を本格的に始める。2013年に立正大学大学院に進み、クラブチーム「アルカス熊谷」に加入。2016年リオデジャネイロ五輪代表。2021年8月に現役引退してレフェリー転身し、パリ五輪では2試合を担当した。7人制ラグビーの代表キャップ31。大正製薬リポビタンDアンバサダー。

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