ラグビー明治大100代目主将・廣瀬雄也が語る『前へ』の重み「支えてくれる言葉」 (3ページ目)
本当に優勝するのは難しいです。ですが、100周年にこだわり過ぎず、自分たちがやっていることをしっかりやれば、自ずと結果は出てくると思っています」
── 廣瀬主将は、なぜ明治大を選んだのですか?
「最初はどの大学が強いとかも知らず、ただ『留学に行きたい!』とかアホなことを言っていました(苦笑)。でも、高校2年の時に明治が22年ぶりに優勝し、いざ明治から誘われて調べたら『明治、すげえ!』と思って。それで進学しました。明治を選んだそのひとつひとつの選択が今につながっています」
── 大学ラグビー生活は、多くても残り3試合です。この4年間を振り返ると?
「マジで、一瞬でしたね! この前、入寮したみたいな感じです(笑)。コロナ禍で高校3年時の高校ジャパンの遠征もなかったし、1〜2年生の頃は遊びにも全然いかなかった。4年生になった今もお酒とか飲まずに寮にいて、みんなでワイワイとしゃべって過ごしています。本当に健全です!
明治は応援してくれる人もすごく多く、本当にラグビーをやっていてやりがいを感じるし、充実した毎日を過ごせています。明治に行かないと知り会えなかった人も多いですし、人生の目標や進路なども全部決まったから、本当に入部してよかった」
── 4年間を振り返ると、どこがターニングポイント?
「1年生の経験は大きかった。紫紺を着てもまだそんな重みを感じていなかったですが、大学選手権・準々決勝の天理戦で何もできずに(15-41で)ボロ負けして終わった時に、4年生(の大学ラグビー生活)が終わったというのを知って、涙が出ました。秩父宮でしたね。
あの負けを経験し、明治の重みやプライドを知れたことで、本当に無駄に3年間を過ごしちゃいけないなとすごく感じました。2年生からチームを引っ張るようになって(前監督・田中)澄憲さんに『2年生なのにありがとう』とも言われましたね」
── 当時の田中監督(現・東京サンゴリアス監督)にはディフェンス面などでいろいろと指摘されていましたね。
「高校生から大学生になって『これくらいやっておけば大丈夫だろう』みたいな感じではなく、紫紺の12番として身につけないといけないものを提示されました。『全然、足りてないぞ』と。
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