齋藤直人「本気でワールドカップを目指していなかった」4年前の後悔 入社して1年でプロになった理由 (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • 甲斐啓二郎●撮影 photo by Kai Keijiro

 ただ、その試合では2回ペナルティをして、1回ダイレクトタッチを蹴ってしまった。最後は8点差(31-39)だったので、モメンタム(勢い)を失うようなプレーでチームに迷惑をかけてしまったことを、逆によく覚えています」

── 昨シーズンは日本代表でもリーダーグループに入っていたそうですね。

「それまではガムシャラに、あまり考えずにラグビーをやっていました。それが昨年、日本代表でリーダーグループに入ることになってから、ジェイミー(・ジョセフHC)やコーチ陣が何を求めているかを考えるようになりました。また、リーダーは『まずはパフォーマンスで示す』というところも学びましたね」

── 2023年のワールドカップまで100日を切り、6月から浦安合宿が始まりました。今の心境は?

「ワールドカップを報じるメディアの情報を見て特別に思うところはないですけど、もちろん必ず出たいという気持ちは強まっています。そういう雰囲気に触れるとやる気が上がりますので、フランスに向けてより一層、気を入れていこうと思います」

◆齋藤直人・後編>>高校の恩師もびっくり「誰にパスを教わったの?」


【profile】
齋藤直人(さいとう・なおと)
1997年8月26日生まれ、神奈川県横浜市出身。桐蔭学園高→早稲田大を経て2020年に東京サントリーサンゴリアスに加入。日本代表歴はジュニア・ジャパンやU20代表を経験したのち、2021年6月のブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ戦で初キャップを獲得。ポジション=SHスクラムハーフ。身長165cm、体重75kg。

プロフィール

  • 斉藤健仁

    斉藤健仁 (さいとう・けんじ)

    スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に『ラグビー『観戦力』が高まる』『世界のサッカーエンブレム完全解読ブック』など多数。

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