「一度はラグビーを辞めようと思った」リーチ マイケルがワールドカップイヤーに完全復活「日本代表は今、歴代1位の強さ」 (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 サモア代表とは7月のパシフィックネーションズシリーズで日本代表と対戦(7月22日@札幌)するが、おそらくこの時に戦うチームとワールドカップでぶつかるサモア代表は違うチーム。でも、ベースのラグビーは同じで、フィジカルやスキルといった個人技でやってくる。

 サモア代表で一番怖いのは、なにを仕掛けてくるのかわからないところ。ワールドカップに向けて、新たにどんな選手が入ってくるのか。元オールブラックスなど世界のトップ選手が集まる可能性もあるから、今回のワールドカップではサモア代表とやるのが一番怖い。

 アルゼンチン代表はディフェンスのチーム。どんどんボールを蹴って守ってくる。フォワードはデカく、スクラムが強く、バックスのランニングスキルもすごく高い。勝つためにはリーダーの判断、ゲームマネジメントがカギとなる。たとえば、スクラムに負けた時、勝っている時どうするのか、キックオフレシーブの判断もカギになってくると思います」

── 前回と同様に、予選プールで4連勝した勢いで決勝トーナメント、というイメージ?

「はい、もちろん! 全試合に勝っていくプランニングもしています。まずは1戦目(チリ代表戦)に勝って、2戦目(イングランド代表戦)から3戦目(サモア代表戦)、そして4戦目(アルゼンチン代表戦)につなげていきたい」

── 決勝トーナメントに進出できれば、準々決勝でエディー・ジョーンズHCの率いるオーストラリア代表と対戦するかもしれませんね。

「その可能性も出てきましたね。でも、まずは(予選プールで)全勝したいです!」

── ただし、海外で開催されたワールドカップで日本代表は、まだベスト8に進出したことがありません。

「ファンの力はかなり大きい。2019年の日本大会の時、ファンが自分たちの背中を押してくれて助かった部分はたくさんあった。

 フランス人は、母国チームの次に好きなチームは日本代表だと思う。昨秋にフランスで試合をやった時、僕らのやっているラグビーが好きだったようで、フランス国内に日本代表ファンが相当いるのを感じました。特にイングランド代表戦では、日本代表を応援してくれるはず(笑)。そういったファンを味方につけないといけない」

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