FB松島幸太朗、SO松田力也、HO堀江翔太...ワールドカップを目指す日本代表選手たちがリーグワンで存在をアピール

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

【ベテラン堀江は衰え知らず】

 そしてワイルドナイツの開幕戦には、HO(フッカー)堀江翔太(36歳)の元気な姿もあった。前半はベンチから味方に指示を送り、後半12分からピッチに立てば、セットプレーだけでなく相手への上半身タックルでブレイブルーパスの攻撃を遮断した。

 昨季の堀江は控えからの出場が多かったものの、チームの逆転勝利に貢献し続けてリーグワン初代MVPに輝いた。そして「そろそろ(代表に)いかなあかんかな」と夏の日本代表活動には参加し、健在ぶりをアピールした。

 しかし、体のメンテナンスと個人のパフォーマンス向上のため、秋の代表活動は辞退。2015年から信頼を置く佐藤トレーナーの下でトレーニングに励んだ。10月には松田とともに、岡山から倉敷までの「24時間ウォーク」にも挑戦した。

「24時間歩いたあと、感触はいい。自分のケガしやすい部分や痛くなるところがあったりして、歩き方を変えたり、どういうストレッチをしたらいいか、リカバリーでどういう痛みがとりやすいかがわかった。足の裏も強化されましたし、知識も去年より増えた」(堀江)

 来月37歳を迎える堀江だが、衰えは感じさせない。「動きやすさは毎年感じています。コンタクトの強さも僕なりには感じています」と進化し続けている。日本代表に欠かせないベテランHOは、おそらく最後の世界大会となる4度目のワールドカップに向けて研鑽に余念がない。

 今季のリーグワンの優勝争いは、ワイルドナイツとサンゴリアスの「2強」が軸となるだろう。さらに、WTB(ウィング)根塚洸雅(24歳)ら強力BK陣を擁するスピアーズ、FL(フランカー)リーチ マイケル(34歳)が引っ張るブレイブルーパスも2強に絡んでくるはずだ。

 開幕戦では、No.8姫野和樹(28歳)が共同キャプテンを務めるトヨタヴェルブリッツ(昨季5位)は静岡ブルーレヴズ(昨季8位)に31-26で勝利。CTB(センター)梶村祐介(27歳)が新キャプテンとなった横浜キヤノンイーグルス(昨季6位)は日本代表のSO李承信(21歳/リ・スンシン)がいるコベルコ神戸スティーラーズ(昨季7位)を39-30で下した。

 昨季のトップ4が今季もプレーオフに進出するのか、それとも新たなチームが台頭してくるのか。今季のリーグワンもレベルの高い試合が数多く見られそうだ。

 ディビジョン1の決勝は2023年5月20日。日本代表選手が所属チームで切磋琢磨していくことが、来年のワールドカップにつながっていく。

【筆者プロフィール】斉藤健仁(さいとう・けんじ)
スポーツライター。 1975年4月27日生まれ、千葉県柏市育ち。2000年からラグビーとサッカーを中心に取材・執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材中。主な著書に「ラグビー『観戦力』が高まる」「世界のサッカーエンブレム完全解読ブック」など多数。

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