オールブラックス、3年ぶりの来日。ラグビー日本代表が国立競技場で迎え撃つ世界のスーパースターたち (3ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

W杯後には神戸製鋼でプレー

 そして最後に取り上げたいのは、FL(フランカー)やN0.8(ナンバーエイト)でプレーするアーディー・サヴェア(29歳)だ。海外でもプレーすることが認められた「サバティカル」を利用し、来年のワールドカップ後にコベルコ神戸スティーラーズでプレーすることが先日発表されたスターFWである。

 サモアにルーツを持ち、兄ジュリアンは「ジョナ・ロムー2世」と言われ、2015年ワールドカップではトライ王にも輝いたオールブラックス のWTBだ。

 弟アーディーはセブンズ代表でプレーしていたが、2019年6月のウェールズ代表戦でオールブラックスとして初キャップを獲得。激しいバックローのポジション争いで、最初はなかなか出場機会に恵まれなかった。だが、徐々に存在感を示して、2019年はワールドカップでも躍動。ニュージーランドの国内最優秀選手に選出された。

 ボールキャリーとしての能力が高く、接点での激しいプレーが持ち味で、リーダーシップも合わせ持つ。現在ではオールブラックスのNo.8としてすっかり定着し、67キャップを誇る。

 今年に入って、アイルランド代表、南アフリカ代表、アルゼンチン代表に黒星を喫し、ファンを心配させたオールブラックス。ただ、9月に入ってアルゼンチン代表に大勝し、オーストラリア代表に連勝をするなど、復調の兆しを見せている。国立競技場では日本代表を相手に、果たしてどんなプレーを見せてくれるのか。

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