松島幸太朗はなぜフランスから戻ってきたのか。協会からの「戻ってこい」は全部嘘。帰国の決め手となったのは... (5ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • photo by (C)ASM Clermont Auvergne Rugby

---- 12月に開幕するリーグワンではどんなプレーをファンに見てほしいですか?

「気持ちのこもったプレーや、みなさんが盛り上がれるようなラインブレイクなどを、どんどん見せていきたい。それができる自信もあります。東京で一番のチームになりたいですね」

---- すでに南半球と北半球の両方でプレーしている松島選手ですが、来年のワールドカップ後、再び海外でプレーしたいという希望はあるのでしょうか?

「自分のパフォーマンス次第だと思います。もし、いい話であれば、今は明確に考えていないですが、海外に行きたい気持ちも出てくるのかも。ですがその前に、来季でのサンゴリアスや来年のワールドカップでのパフォーマンスが自分の評価につながっていくと思うので、先のことはあまり考えずに、しっかりとパフォーマンスを上げていきたいですね」

◆松島幸太朗@後編につづく>>「思うようにプレーができなくなったら、すぐに代表を離れてもいい」


【profile】
松島幸太朗(まつしま・こうたろう)
1993年2月26日生まれ、南アフリカ共和国プレトリア出身。ジンバブエ人の父と日本人の母のもとに生まれ、6歳から日本に生活の拠点を移す。桐蔭学園高時代から快速ランナーとして注目を集めるも、高校卒業後は強豪大学に進学せず、南アフリカのシャークス・アカデミーに2年間のラグビー留学。帰国後の2014年にサントリーに加入し、同年5月に代表初キャップを獲得する。その後も2015年にワラターズ、2016年にレベルズ、2020年にクレルモンと海外に渡ってプレーし、今年7月に東京サントリーサンゴリアスに復帰。ポジション=センター、ウィング、フルバック。身長178cm、体重88kg。

【画像】2016年11月、ウェールズ代表の度肝を抜いた松島幸太朗のラン

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る