福岡堅樹、7人制ラグビー仕様に変身。東京五輪で有終の美へ (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji


 一方、15人制ラグビーで培ったものもある。過去2大会、ワールドカップに出場している自負もある。福岡は「瞬間のスピードや、15人制ラグビーで培ってきたボールキャリー、ハイボールキャッチ、オフロードなど、生かせるところはあります」と意気込んだ。

 2歩目、3歩目でトップスピードに入ることができる福岡の瞬発力は、間違いなく世界トップレベル。日本代表にとって、大きな武器のひとつとなるだろう。タッチライン際から3メートルあれば突破できるスピードは、相手チームにとって脅威となるはず。本人も「スピードからの決定力には自信を持っている」と胸を張る。

 パナソニックを率いる世界的名将ロビー・ディーンズ監督も、福岡の活躍に太鼓判を押す。

「私はこれまで、ジョナ・ロムー、ダグ・ハウレット、ジョー・ロコゾコといったニュージーランド代表のWTBをコーチしてきました。その3人のWTBと(福岡)ケンキが違うのは、フィールドの上で彼は何でもできる。アタック、ブレイクダウン、ディフェンス......すべての面でチームに貢献してくれる。ケンキがピッチに立てば、チームはどんなことでも達成することができる」

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