2020.03.16

福岡堅樹、7人制ラグビー仕様に変身。
東京五輪で有終の美へ

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 日本が誇る韋駄天が、桜のジャージーを着て最後の大舞台に挑む——。

 2019年ラグビーワールドカップ(W杯)で日本列島をおおいに盛り上げた日本代表のエースWTB(ウィング)福岡堅樹(パナソニック ワイルドナイツ)が東京オリンピックに挑戦するために、ついに7人制ラグビー(セブンズ)男子日本代表の候補合宿に合流した。

福岡はセブンズでも世界トップレベルの瞬発力を発揮できるか「まずはしっかり(オリンピックの)メンバーに選ばれることが大事です。リオデジャネイロ五輪でベスト4に入ったので、それ以上ということで、メダル獲得を目標に挙げたい」

 セブンズの合宿に参加したのは、2016年のリオ五輪に出場した時以来。

「あいかわらずキツそうなメニューをやっているなと思いました(苦笑)。ケガで(参加が)遅れたことに『仮病じゃないか?』といじられたりしながら、和気あいあいと明るい雰囲気で迎えてくれたので、入りやすかったですね!」

 祖父は開業医、父親は歯医者という医師一家に生まれた福岡は、かねてから2019年ラグビーW杯と2020年の東京五輪でプレーしたのち、現役を引退して医学部に入り、医師の道に進むことを公言していた。大学進学時は医学部に合格することはできなかったが、ラグビー選手として成功しても医者の夢をあきらめることはなく、東京五輪後の2020—21シーズンのトップリーグでスパイクを脱ぐ。