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堀江翔太が復活アピール。スクラムには
「15年時より今のほうが強い」 (3ページ目)

  • 松瀬 学●文 text Matsuse Manabu
  • 齋藤龍太郎●写真 photo by Saito Ryutaro

 とくに堀江がよく、フォワードをリードした。ラインアウトはスローワーとして、後半21分に交代するまで、12本をすべて成功させた。スクラムもまた、優位に立った。

 スクラムのテーマは「同じ方向を向いて押しにいくこと」だった。基本は「8人で組むこと」ながら、長谷川慎スクラムコーチの指導はキメ細かい。バインドの位置から足の位置、LO(ロック)のフロントロー陣の付き方など、細部にこだわる。堀江はベテランの味を発揮し、ナンバー8からPR(プロップ)に転向した中島イシレリらの力を引き出した。

 例えば、後半序盤2本目の敵陣ゴール前の相手ボールのスクラム。左PRサイドが前に出る形になったが、そのまま8人が結束して押し込んで、相手のコラプシング(故意に崩す行為)の反則をもらった。

 堀江は短い言葉に充実感を漂わせた。

「きょうはいいスクラムが組めていたんじゃないですか」

 2015年のRWC同様、今年のRWCも日本代表の戦いの基盤はやはり、セットピースにある。ここで互角以上に戦って初めて、効果的なキックを織り交ぜた戦術も生きてくる。

 堀江は「2015年の時より、今のスクラムのほうが強いと僕は思います」と言い切る。

「8人で押しているという感覚が非常に強いんです。今の方が、相手を崩そうともしています。(スクラムでのポイントは)メチャクチャあるんです。特に前3人(フロントロー陣)が相手を崩す部分は基本的なところですね」

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