逆転でV9の帝京大。新リーダー竹山晃暉はV10の有言実行なるか (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

「あれが帝京大の4年生の姿です。まだまだ自分とは差があります。来年、(決勝の舞台で)後輩に『竹山がいてよかった』と言ってもらいたい」

 4年生の活躍を目の当たりにした3年生のWTB(ウイング)竹山晃暉はこう語る。

 帝京大の主軸を担う竹山は、決勝でのゴール成功率が100%だったにもかかわらず、試合後に満足した表情を見せることはなかった。なぜならば、前半15分には相手WTBにかわされてトライを許し、得意のアタックでも相手ディフェンスのプレッシャーの前にいい場面を作ることができなかったからだ。

「9連覇を目標にして、それを達成することができたのはうれしいです。ですが、個人として外を切られる部分が2~3回あり、いいパフォーマンスができなかった。チームのために身体を張ることができなかったことが反省点です。チームのみんなに助けられたゲームになりました」

 1年生から主力として試合に出場している竹山は、今年度も圧巻のパフォーマンスを見せ続け、春から公式戦負けなしで優勝まで駆け上がった。関東大学対抗戦では9トライ&140得点でトライ王と得点王に輝き、大学選手権でも決勝の3ゴールを含めて3試合で計65得点(6トライ・16ゴール・1ペナルティゴール)。突出した数字を叩き出し、大きな存在感を示した。

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