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ラグビーW杯は日程も会場も日本優遇。
「プレッシャーをプレジャーに」 (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 日本が予選プールAを1位もしくは2位で抜けた場合には、決勝トーナメントの準々決勝は予選プールBの1位or2位、ニュージーランドもしくは南アフリカと対戦することになるだろう。いずれにせよ、ワールドカップ3連覇を狙うオールブラックスか、前回大会で日本が歴史的勝利を挙げた南アフリカと対戦することになれば、大いに盛り上がるはずだ。

 また日程的にも、日本代表はかなり優遇されていると言えよう。

 前回大会は中3日、前々回大会は中4日と、日本は厳しいスケジュールでワールドカップを戦った。だが今回は、ニュージーランドやイングランド、南アフリカ、スコットランドなどが中3日で試合を行なうなか、日本代表は中7日が2回、そしてもう1試合は中6日と、十分に休養を取りながら準備することができる。過去に2度ワールドカップに出場したSH(スクラムハーフ)田中史朗はこのスケジュールに対し、「身体にあまり負担にならない日程になっているので戦いやすい」と本音をのぞかせていた。

 さらに開催スタジアムも、日本にとって好条件と言えるだろう。日本が予選プールを戦う4試合の会場は、東京、静岡、豊田、横浜と、関東~東海地方に集中しているため、キャンプ地の選定や移動といった面で好都合だ。新幹線でも、バスでも、試合のあったその日のうちにキャンプ地に戻って休養をとることができる。「選手たちに一番いい準備をさせたい。移動が多いと悪影響になるから、なるべく避けたいと思っていました」と、ジョセフHCもこの決定を歓迎している。

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