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サントリー相手に今季最多4トライ。
帝京大が示した「学生王者」の誇り (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 サントリーは先週、4シーズンぶり4度目のトップリーグ優勝を決めたばかり。試合序盤は準決勝の相手を下に見ていた感は否めない。サントリーSH(スクラムハーフ)流大(ながれ・ゆたか)は、「大学ではなくトップリーグのチームと対戦するつもりで相手をリスペクトし、いい準備ができたが、メンタル的に前半は隙があった」という。

 その後、サントリーに2トライを奪われるものの、帝京大は追い詰められた場面でも強さを発揮する。37分にはFW勝負にこだわってモールを押し込み、来年度のキャプテンを務めるHO(フッカー)堀越康介(3年)がトライ。さらに40分には自陣の奧深くからカウンターを仕掛け、FB尾﨑が相手のディフェンスラインを突破すると、最後はWTB竹山晃暉(2年)にパスを通してトライを挙げた。SO(スタンドオフ)松田力也(4年)がゴールを決めて21-21。前半は同点で折り返すことに成功する。

 このままいけば、もしかしたらジャイアントキリングもあるのか......。ハーフタイムの花園に、そんな空気も漂い始めた。

 しかし、そこはさすがにトップリーグ王者。ハーフタイムにサントリーの沢木敬介監督は、「相手やメンバーに選ばれていない選手、お客さんに対して失礼だと思った。試合に対する態度に関して言いました」と、檄(げき)を飛ばしたという。

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