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【ラグビー】1年生が元気なワセダ、
低迷脱出で打倒・帝京なるか

  • 松瀬 学●文 text by Matsuse Manabu 齋藤龍太郎●写真 photo by Saito Ryutaro

 さあ、ラグビーシーズン本番である。トップリーグ同様、大学ラグビーも熱戦が繰り広げられている。秋晴れの2日の秩父宮ラグビー場。低迷打開を図る"新生ワセダ"は、対抗戦グループで難敵の筑波大と対戦し、2季ぶりの白星を挙げた。
 
1年生ながらスタメンに抜擢され、活躍した早稲田のスタンドオフ岸岡智樹(左)1年生ながらスタメンに抜擢され、活躍した早稲田のスタンドオフ岸岡智樹(左)
『王道をゆく』

 これが、早稲田の試合テーマだった。山下大悟新監督によると、ラグビーの王道とは、「スクラム」と「ブレイクダウン」「チームディフェンス」の3つを指す。過去5季の対抗戦で2勝3敗と分が悪い筑波大には、接点、すなわちブレイクダウンとディフェンスでやられていた。だから、ここにこだわった。

 勝負の鉄則はまず、相手の強みを消すことである。特にブレイクダウンでは、ポイントに入る、入らないの判断がよかった。体を張る。さらに「レッグ・ドライブ」。ボールキャリアーが足をかく、サポートプレーヤーも前に出る。筑波を圧倒した。

 早稲田主将のロック桑野詠真(えいしん)は試合後、こう言った。つぶれた右耳に汗が光る。

 「王道の部分を意識していました。そこで筑波にしっかりと戦えました。試合的にも、点数的にも、いい結果になりました」

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