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岩渕GMが語るリオのセブンズ。
東京に向けてバックアップ強化を (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • photo by JMPA

「極端な言い方をすれば、男子は15人制のワールドカップでやっと南アフリカに勝利した。女子は世界で戦った歴史がまだそんなになかった。男女でそういう違いもあったのでは......」

 岩渕GMはリオ五輪での男女セブンズの差を振り返りながら、「オリンピックでひと区切り」と語り、その視線はすでに4年後を見据えている。

「これから先は他のスポーツと同じように、世界とどうやって戦うかを比べられます。今回のオリンピックでは、日本のみなさんにラグビーの存在を知っていただいた。でも、日本ラグビー界としては、メダルを獲ったか獲らなかったかで評価される、新しい世界に来ているということを認識しないといけない。今後4年間は『メダルが獲れる』ということを、ラグビー協会全体としてやっていかないといけない」

 4年後の東京五輪で「ベスト4」からもうひとつ、ふたつ上に行くためには、どうすべきなのか。まずはもちろん、選手個々の強化、そして新しい個の発掘は継続していかないとならないだろう。男子ではフィジー出身の副島亀里(そえじま・かめり) ララボウ ラティアナラがセットプレーやアタックなどで、攻撃の大きなアクセントになっていた。

 男子には、セブンズに専念する「コアスコッド(主要な候補)」というものが存在する。それを、さらに制度として進める試みも、今後は重要となるだろう。東京五輪に向けてよりセブンズに特化した選手を育成するために、各選手がトップリーグチームから日本ラグビー協会に出向するという形を取り、協会が代わりに給料を支払う専従契約制度=プロ化の準備も進められている。

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