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岩渕GMが語るリオのセブンズ。
東京に向けてバックアップ強化を (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • photo by JMPA

 個々のパフィーマンスも、選手によって差があった印象は強い。中村キャプテン、桑井亜乃、小出深冬、山中美緒、三樹加奈あたりは実力を発揮できたものの、「ここに至る強化の過程で、ベストな選手をベストなコンディションに整えることができなかった」と、岩渕GMは反省点のひとつとして挙げた。

 また、「いい意味でも、悪い意味でも、オプションがなかった」(岩渕GM)と言うように、男子のように突破力のある外国出身選手がおらず、「走り勝つ」以外に強みもなく、それが通じない場合の選択肢がなかったことも、オリンピックで結果が出なかった要因だと分析する。

 では逆に、昨年度のワールドシリーズ(F1のように世界を回るサーキット大会)で15位に終わった男子が、なぜリオ五輪でメダル争いを演じることができたのか――。

 まず、女子の試合のあとに男子の試合が行なわれる(女子=8月6日~8月8日、男子=8月9日~8月11日)というスケジュールがよかったのだという。男子スタッフは選手よりも前に会場に入れたことで、練習場などを事前に見て回れたからだ。また、スタッフ同士でADカードが交換できたため、女子スタッフの替わりに男子スタッフがスタジアムに入ることができた。「女子と男子の順番が逆だったら、また違う結果になっていかもしれない」(岩渕GM)。

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