2019.08.21

Tリーグチェアマンが語る2年目の改革。
選手の出身地で試合をする狙い

  • 栗田シメイ●文 text by Kurita Shimei
  • 木鋪虎雄●写真 photo by Kishiku Torao

Tリーグ開幕直前!チェアマン・松下浩二が明かすリーグの未来(前編)

 2018年は卓球界にとって変革の1年だった。10月に満を持してスタートした卓球リーグ「Tリーグ」が開幕。この新たなリーグの幕開けは、卓球界の未来にとっても大きな一歩だったと言えるだろう。そんなリーグ設立の立役者であり、裏方で奔走したのがチェアマンの松下浩二氏だ。松下氏はわずか1年半の間に参加チームの確保から、スポンサー獲得まで陣頭指揮をとり、驚くべきスピードでリーグの開幕までこぎつけた。

 さまざまな不安もささやかれる中、ふたを開けてみれば開幕戦、ファイナル共に5000人を超える動員をみせ、初年度としては上々の船出だったと言えるだろう。来たる8月29日(木)には試金石となる2シーズン目の開幕を控えている。功労者であり改革者であるチェアマンが明かした、リーグ設立年の苦悩と手応え、未来に迫った。

さらに魅力あるTリーグにすべく奔走する松下チェアマン――松下さんの構想から30年。ご自身が待ち望んだTリーグの1年目をあらためて振り返り、率直な感想を聞かせて下さい。

「まずは大きな事故やトラブルもなく、シーズンを終えられたことにホッとしています。長年の構想がやっと実現できた、と。正直、物足りない部分もありますが、1年目は『いかにTリーグを魅せるか。浸透させるか』ということに注力しました。

 その一つの例が演出面ですね。開幕戦では、オーケストラの演奏やカクテル光線のようなライトアップなど、これまでの卓球の概念にない演出ができたと思います。それは日本に留まらず、世界中の卓球リーグも含めてもです。そういった魅せ方の面では、いろんな方からご好評をいただくことができ満足しています」