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宿敵・韓国もビックリ。
ハンドボール「ダグルジャパン」は気迫が違う (4ページ目)

  • 宮崎俊哉●取材・文 text by Miyazaki Toshiya
  • 吉村可奈美/フォート・キシモト●撮影 photo by Yoshimura Kanami/PHOTO KISHIMOTO

 また、守備面でも光るものがあった。チーム1の長身・玉川裕康(国士舘大)を中心とする、笠原謙哉(トヨタ車体)、成田幸平(湧永製薬)との「オーバー190cmトリオ」が敵のエースをブロック。ゴールキーパーの木村昌丈(大崎電気)もファインセーブを連発し、そのたびに拳を突き上げてコートと会場をひとつにまとめ盛り上げた。

 日本の出来栄えには、韓国も驚きを隠せなかったようだ。試合後、相手キャプテンのジョン・イギョンに「ここ5年間でもっとも疲れた試合。日本の高いディフェンスにやられた」と言わせたほどである。

 今回の日韓戦では、日本人選手が次々とビッグプレーを連発した。なかでもこの日、もっとも会場を沸かせていたのは、躍動感あふれるプレーでチーム最多8得点をマークした21歳の大学4年生、徳田新之介(筑波大)だろう。

 徳田は小学校2年のとき、母が立ち上げたクラブで姉と一緒にハンドボールを始めた。野球や相撲にも打ち込んだが、中学入学と同時にハンドボールに専念。2016年のアジア選手権で日本代表に選ばれると、今年1月のフランスで開催された世界選手権ではチーム得点王となり、一躍「2020年東京オリンピック期待の星」となる。宮﨑大輔からも「後継者」と認められ、この日も試合中に何度もアドバイスを送られていた。

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