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宿敵・韓国もビックリ。
ハンドボール「ダグルジャパン」は気迫が違う (2ページ目)

  • 宮崎俊哉●取材・文 text by Miyazaki Toshiya
  • 吉村可奈美/フォート・キシモト●撮影 photo by Yoshimura Kanami/PHOTO KISHIMOTO

「湧永での3年間、私は日本のことを勉強し、日本人選手の考え方をある程度は理解しているつもりですが、私の母国・アイスランドと日本に共通するフィロソフィーもあると思います。たとえば、チームとして規律に正しいとか。

 今、日本代表チームに必要なのは、私が持っているフィロソフィーと日本人選手のフィロソフィーを融合させて、新しいものを創ること。そのうえで、もっとも大切なことはファイティングスピリットだと思います。私が指導するチームでは、ファイティングスピリットのない選手がコートに立つことは絶対にありえません」

 ダグル新監督が求めるチーム作りは、力のある選手を常に30人ほどキープしつつ互いに競わせ、それを首脳陣が見極めていくのが基本だと語る。

「私はオーストリア代表でも、ドイツ代表を率いたときも、そうやってきました。年齢などは一切関係ありません」

 そのうえで、日本人選手の最大の武器であるスピードを磨き、速攻や攻守の入れ替え、ボール回しなどあらゆる場面で世界に負けない速さを磨いていく。また同時に、その30人のメンバーで国際試合や海外合宿を多く積み重ね、監督が最大の短所として挙げる「経験の少なさ」を埋めていくという。

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