中国を震撼させた平野美宇。
「マーベラス・ミウ」誕生までの道のり (4ページ目)
リオ五輪団体戦で日本の女子代表を2大会連続のメダル獲得に導き、代表監督の座を退いた村上恭和は、東京五輪開催が決まった時にこんな展望を語っていた。
「中国との力関係は3対7ぐらいで、まだまだ差がある。この力関係を東京までに五分五分か、あるいは4対6ぐらいまでにしておきたい。そこまで接近すれば、試合当日のコンディションや勝負運次第で金メダル獲得のチャンスが生まれてくる」
平野、伊藤、早田たちの成長がトップランナーである福原や石川の力をさらに向上させることにつながれば、村上が描いた未来図は現実になるかもしれない。そしてその時には、全日本を制した直後に平野が「日本の絶対的なエースになって東京五輪のコートに立ちたい。私との対戦が決まった時点で、相手が試合をあきらめてしまうような存在になりたいんです」と語ってくれた夢も、実現しているはずだ。
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