攻撃1位vs守備1位。今年のスーパーボウルは世紀の「ホコタテ対決」に

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by Getty Images

 現地2月5日(日本時間2月6日)、テキサス州ヒューストンのNRGスタジアムにて「第51回スーパーボウル」が開催される。今年のスーパーボウルは、なかなか興味深い対戦カードが用意された。

ファルコンズでもっとも危険な怪物WRフリオ・ジョーンズファルコンズでもっとも危険な怪物WRフリオ・ジョーンズ AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)からは2年ぶり、史上通算最多9度目の出場となるニューイングランド・ペイトリオッツ。かたやNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)からは、アトランタ・ファルコンズが1998年シーズン以来2度目のスーパーボウル進出を果たし、雌雄を決する。

 ペイトリオッツの売りは、攻守ともに高い水準を誇っている点だ。レギュラーシーズンの1試合平均得点はリーグ3位(27.6得点)で、平均失点はリーグ1位(15.6失点)。攻守のバランスのよさが評価され、戦前の予想では「ペイトリオッツ優勢」と言われている。

 ただし、その差は決して大きくはない。対するファルコンズは、手のつけられないほど強力なオフェンスを擁しているからだ。リーグ1位の平均33.8得点を叩き出す攻撃力は、1990年代後半から2000年代初頭にかけて圧倒的なオフェンスで「人工芝で行なわれるもっとも素晴らしいショー」と賞賛されたセントルイス(現ロサンゼルス)・ラムズと比較されるほど。その攻撃は尻上がりに勢いを増しており、レギュラーシーズン第11週以降の8試合では平均37.5得点をマークしている。

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