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攻撃1位vs守備1位。今年のスーパーボウルは
世紀の「ホコタテ対決」に (5ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by Getty Images

 ただ、ファルコンズもスーパーボウル初優勝にかける想いは強い。18年前のスーパーボウルでデンバー・ブロンコスに敗れた後、苦難の時期が長く続いていたからだ。2001年にドラフト全体1番目指名でスーパーアスリートQBマイケル・ヴィックを獲得したが、2007年に闘犬賭博に関わり逮捕。さらに同年、カレッジの名将ボビー・ペトリーノを招聘するも、すぐ不振に陥ってシーズン途中であっさりと辞任するなど、まさにどん底まで落ちた。

 2008年、ドラフト1巡目全体3位でQBライアンを指名して再建の道をスタートし、2011年には5つのドラフト指名権とのトレードで「怪物WR」ジョーンズを獲得。徐々に復活の兆しを見せ、2012年はNFCチャンピオンシップまで駒を進めることができた。しかし、ホームでの試合で序盤に大きくリードしながら、49ersの猛反撃を食らって逆転負け。その後、3年連続でポストシーズン進出を逃すこととなった。

 QBライアンはプロ入りから昨季まで、10勝以上を挙げたシーズンは4度。「いいQBではあるが、大舞台では勝てない」というレッテルを貼られていた。しかし、今季のライアンは違った。「弱肩」と揶揄された身体を鍛え直し、ディープボール(ロングパス)を投げ込む能力が格段に向上。その結果、今季40ヤード以上のパス成功率はリーグ1位(17本)を記録している。

「大舞台で勝てない」という汚名を返上する準備は整った。ファルコンズが目指すはただひとつ、球団初のスーパーボウル制覇だ。

 はたして、今年のNFLを制するのは......。勝ち方を知るペイトリオッツか、あるいは生まれ変わったファルコンズか。カラーの異なる2チームが、間もなく激突する。

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