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バスケ日本代表で大注目の18歳は206cm 渡邉伶音のポテンシャルは渡邊雄太を超える? (4ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka

【日本バスケが爆発的によくなる可能性】

 将来を期待される「これからの」若きバスケットボール選手は、渡邉伶音以外にも注目が集まっている。ジェイコブス晶(SG・SF/20歳/ハワイ大)、山ノ内勇登(PF /21歳/ネバダ大)、川島悠翔(PF/19歳/シアトル大)といった、ビッグマンながらアウトサイドの技量向上に取り組む若い才能が台頭してきた。

 2027年のワールドカップや2028年ロサンゼルスオリンピックに向けて、彼らとのポジション争いは今後さらに激しくなるだろう。その競争も、また見どころである。

「伶音や晶らが経験を積んでいけば、日本のバスケットボールは爆発的によくなるはずさ。それくらい彼らはすばらしいし、まだ若いということもいいことだ」

 パリオリンピックに出場したビッグマン、26歳の渡邉飛勇(信州ブレイブウォリアーズ)はこのようにネクスト世代を語った。

 昨年11月に行なわれたアジアカップ予選ウインドウ2のグアム戦で、渡邉伶音は登録メンバーに選ばれたものの出場はなかった。ただ、日本代表は今年8月のアジアカップの出場権を確保していることもあり、今回のウインドウ3でA代表デビューを果たす可能性は高い。

 パリオリンピックで日本代表は、ある程度まで戦えるところを示したものの、結果は3戦全敗。依然として世界の強豪と大きな差があることを露呈した。2027年のワールドカップ、2028年のロサンゼルスオリンピックで勝利を手にするためには、新たな才能の出現が必須である。

 18歳の渡邉伶音がそのひとりであることは、明らかだ。

著者プロフィール

  • 永塚和志

    永塚和志 (ながつか・かずし)

    スポーツライター。前英字紙ジャパンタイムズスポーツ記者。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、2006年世界選手権、2019W杯等国際大会、また米NCAAトーナメントも取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社)があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社)等の取材構成にも関わっている。

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