バスケ日本代表で大注目の18歳は206cm 渡邉伶音のポテンシャルは渡邊雄太を超える? (2ページ目)
【参考にしているNBA選手は?】
渡邉の特徴は、シュート成功率の高さだけではない。パスをもらってから腕を大きく下げることなく、すぐにシュート体制に入ることができる。相手にとっては非常にディフェンスしづらい。
描くシュートの弧の高さは、彼のセンスによるところもあるだろう。だが、確立されたそのスタイルは、多くの時間を練習に費やしてきたことの証でもある(フォロースルー後に手が内側に返るのも珍しい)。秀でたシュートばかりが語られがちだが、渡邉はボールハンドリングもよく、パスの技術もある。オールラウンダーだ。
アウトサイドからの攻撃を主とするホーバスジャパンでは、ビッグマンでも外角にポジションを取ることが多い。よって代表での渡邉は、PFの一角を担う。
※ポジションの略称=PG(ポイントガード)、SG(シューティングガード)、SF(スモールフォワード)、PF(パワーフォワード)、C(センター)。
その一方で、今年1月から特別指定選手として加入しているB2・アルティーリ千葉では、高校時代から取り組むSFでの出場が主となっている。2月2日の神戸ストークス戦で挙げたリーグ初得点は、コーナー寄りの場所から素早いキャッチ・アンド・シュートによる3Pだった。
子どもの頃の憧れはダーク・ノヴィツキー(元ダラス・マーベリックス)。213cmの長身ながら卓越した3Pやフェイダウェイシュートで活躍したドイツ出身のスーパースターだ。先日のディベロップメントキャンプでは、参考にする選手としてノヴィツキーと同じドイツ出身のフランツ・バグナー(オーランド・マジック)の名を挙げていた。
「バグナー選手は208cmあるんですけど、3番(SF)も4番(PF)もできるし、あるいは5番(C)も少しできるような選手。NBAでもすごく活躍していますし、そういったプレーが将来の理想形として参考にしている部分は大きいです」
一方で、代表活動やBリーグでのプレーを経て、身近に参考となる選手も多いという。そのなかのひとりが、2023年のFIBAワールドカップや2024年のパリオリンピックで主力として大車輪の働きを見せたジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)だ。
2 / 4