渡邊雄太も大絶賛 ジョシュ・ホーキンソンが日本代表に絶対に欠かせない理由 (4ページ目)
【パリ五輪に出場できるか否かは計5試合の成績次第】
ホーキンソンは、声のトーンを上げてこう話す。
「言葉で言い表わせないほど、すばらしい感覚です。国歌が流れる時、ファンたちがそれを聞く姿を見るだけでも鳥肌が立ちます。だからこそ毎回、コートに立つ時は日本を代表して、自分のあらん限りの力を注ぐわけです」
ここからの順位決定ラウンドでも、ホーキンソンの泥臭いプレーぶりは日本代表にとって必要となるのは間違いない。
グループEで3位となった日本は、同じく沖縄アリーナで戦っているグループFの下位2チームと対戦することとなる。このまま16強入りするアジア勢がいない場合には、予選ラウンド3試合と、8月31日から始まる順位決定ラウンドの2試合をあわせた計5試合の成績で最終順位が決まる。
「僕らにはまだ2試合が残っています。その2試合で、僕らの目標であるアジア1位を狙います。ですから(オーストラリア戦での敗北から)切り替えて臨まないといけません」(ホーキンソン)
その戦いに向けて、まずは冒頭で記したようにできるだけのリカバリーに努める。
「チームのトレーナー陣がすばらしい仕事をしてくれているので、とりわけ出場時間の長い選手たちのことはリカバリー用の風呂やマッサージなどで注意深く扱ってくれています」
順位決定ラウンドでも肉体の回復が十全にできれば、ホーキンソンによるインサイドでの「鬼神の働き」が見られるはずだ。
著者プロフィール
永塚和志 (ながつか・かずし)
スポーツライター。前英字紙ジャパンタイムズスポーツ記者。
Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、2006年世界選手権、 2019W杯等国際大会、また米NCAAトーナメントも取材。 他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験 もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社) があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・ 篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社) 等の取材構成にも関わっている。
【写真】バスケットボール公式チア『AKATSUKI VENUS』9人フォトギャラリー(29点)
4 / 4