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渡邊雄太も大絶賛 ジョシュ・ホーキンソンが日本代表に絶対に欠かせない理由 (3ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

【とにかくゴール下でリバウンドをもぎとってくれる】

 しかし、今大会において彼のここまでのパフォーマンスは、体を張ってリバウンドを中心にインサイドで戦う愚直なものだ(ちなみにホーキンソンがワシントン州立大時代に記録した通算1015リバウンドは同校歴代1位)。

 渡邊雄太(SF/フェニックス・サンズ)が言う。

「とにかくゴール下でリバウンドをもぎとってくれるので、チームのみんながすごく感謝しています。これだけ長い時間出て、あの強度でやっていると本当に大変なんですけど、ジョシュは弱音を一切、言わない。チームのためにやってくれています」

 ホ―バスもホーキンソンに対して厚い信頼を寄せる。

「彼はインサイドでリバウンドや得点が取れるので、うちのオフェンスにはそれが必要。外ばかり、速さばかりではなく、(彼がいることで)インサイドでもやれることはすごく大きい」

 エリック・マッカーサー(C・F/元アイシン・シーホース)や桜木ジェイアール(SF・PF/元アイシン・シーホース)、ニック・ファジーカス(C/川崎ブレイブサンダース)、ギャビン・エドワーズ(PF/宇都宮ブレックス)といった外国籍の選手たちが、これまでも帰化をして日本代表のユニフォームをまとってきた。だが、ホーキンソンほど日本という国に順応した選手もいない。

 シアトル出身で、バスケットボールのほかに野球では投手として150キロ以上の球を投げる才覚を持ったホーキンソン。ワールドカップ前のオフ期間には、あこがれのイチローとも会った。その際にはシアトル・マリナーズのユニフォームだけでなく、オリックス・ブルーウェーブ時代のイチローのユニフォームも持参し、サインをもらった。

 ワールドカップという世界最高峰が競う厳しい戦いのなか、イチローがワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でそうだったように「JAPAN」の入ったユニフォームを身につけながらプレーすることについて、ホーキンソンはあらためて深い感慨を覚えている。

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