渡邊雄太が単独インタビューで語った、デュラント離脱後のネッツでやるべきこと。八村塁のレイカーズ移籍は「衝撃だった」 (3ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

【自分がやるべきことは変わらない】

――ディフェンス、ハッスルプレー、賢いプレー、あとはオープンシュートを高確率で決めるといったこれまで通りのことをやれば、チームには貢献できるということですね。

YW : はい。これまでも、それらをずっと高いレベルでやってきました。今はKDが抜けたこともあって、そのレベルが少し落ちてしまっている。もともと3Pに関しては、シーズン序盤の約60%という成功率が続くとは思っていませんでした。 自分がやるべきこと自体は今後も変わらないと思います。

――3Pの成功率で一時NBAのトップだったことが話題になりましたが、1月22日のウォリアーズ戦の終盤、ジョー・ハリスの同点シュートを導いたスクリーンは渡邊選手らしい賢明なプレーでした。もともとああいう冷静なプレーができるからこそ、重要な時間帯にも起用されてきたんですよね。

YW : あのゲームでは、"ハック"という戦略(フリースローが得意ではない選手に意図的にファウルをすること)を遂行されたためにニック(ニコラス・クラクストン)を下げなければいけなくなり、そこで僕を使ってくれたのはありがたいことでした。 ハックは個人的には嫌いなんですけど、それも戦術のひとつではあるのでしょう。

 あそこで僕を出す理由は、「得点を取ってこい」ということではなく、「絶対に変なミスをせず、賢いプレーをしてほしい」ということ。絶対にやってはいけないムービングスクリーンのファウルといったミスをせず、やるべき仕事をやる。その上で、オープンシュートの機会があれば確実に決めてほしいという考えだったんだと思います。そんな期待をされている中で、しっかりと頭を使って動き、スクリーンを決められたかなと思っています。

――デュラントが抜けたあと、アービングの個人技がこれまで以上に目立っている印象もあります。今さらですが、チームメイトとして間近に見ていて、アービングのすごさをどこに感じますか?

YW : うーん、いろいろな意味ですごいので言葉で説明するとなるとちょっと難しいですが......。KDにしてもカイリーにしても、決めるべきシュートを当たり前のように決めるところが本当にすごいですね。自らのシュートが勝敗に直結する立場にいながら、あれだけのプレーをする。一緒にプレーしていて本当にありがたいと感じていますし、彼らがチームメイトでよかったとつくづく思います。

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