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八村塁復帰のウィザーズ、プレーオフ進出の可能性は。ファンには悩みも (3ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 近年のNBAでは、実力不足のチームがあえてプレーオフを狙わず、ドラフトロッタリーで上位指名権を得る確率を上げようとする、いわゆる"タンキング"が横行している。そんな背景から、4月19日、『The Athletic』の大ベテラン記者、デビッド・オルドリッジはこう記した。

「多くのウィザーズファンはタンキングを望んでいる。プレーイン・トーナメントを生き残っても、プレーオフ第1ラウンドでブルックリン・ネッツかフィラデルフィア・76ersに惨敗すると思っている。それよりも、『次期ドラフトでトップ5選手を指名する可能性を膨らませてほしい』と願っているんだ」

 しかし一方で、「ここまで順位が上がったのなら、行けるところまで突っ走ってほしい」と考えているファンも増えたに違いない。

 このまま10位でプレーイン・トーナメントに出場できたとしても、プレーオフの第8シードを獲得するための条件は厳しい。まず9位のチームを倒し、7位と8位による試合の敗者を相手に敵地で2連勝しなければならない。それでもスコット・ブルックスHCは、「今のウィザーズなら不可能ではない」と力を込める。

「ラッセル(・ウェストブルック)とブラッド(・ビール)が完調ならばチャンスがある。2人のベストプレーヤー以外に、ロールプレイヤー、ベンチの選手にも貢献してもらわなければならないが、可能性は十分にある」

 緊張感に満ち溢れたプレーオフで、八村がどんなプレーをするのかも楽しみだ。今季の八村はチームと同じようにアップダウンの激しいシーズンを過ごしてきたが、平均13.4得点、5.6リバウンドと、昨季とほぼ同等の成績をマーク。ポイントガードからセンターまで守れる守備力の向上もアピールしている。

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