奇跡の集結から29年。初代「ドリームチーム」12人たちの今(後編) (5ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

 ユタ・ジャズでジョン・ストックトンと史上最高と断じていいほどのコンビネーションを見せて一世風靡したカール・マローンは、2005年に現役を引退。屈指のパワーフォワードとして史上2位の通算36,928得点を残した。2007年から2011年まで母校ルイジアナ工科大のアシスタントコーチを務め、2013年にはジャズの相談役を担った。現在は故郷ルイジアナ州で様々な事業に関わっている。

 ストックトンは脚光を浴びるのが好きではないという性格もあって、引退後はドリームチーム12名の中で最もひっそりとした生活を送っているかもしれない。主に従事しているのは、ユースバスケットボールチームのコーチと、ユタでいくつかの事業に絡んでいるほどのようだ。2015年には娘がプレーしていたモンタナ州立大でアシスタントコーチも務めていた。

 そして現在、一番メディア露出が多いのはチャールズ・バークレーだろう。歯に衣着せぬ発言で現役当時もテレビのコメンテーターとなった今も人気者の彼は、一時は出身地のアラバマ州知事への立候補も取り沙汰された。だが、実現はしていない。

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