2021.02.06

渡邊雄太の評価が急上昇。NBA本契約の可能性を現地記者が分析

  • 澤良憲●取材・文 text by Sawa Yoshinori
  • photo by AP/AFLO

 今季からカナダのトロント・ラプターズでプレーしている渡邊雄太の評価が急上昇中だ。

 2月4日(現地時間:以下同)時点で15試合に出場し、平均3.7得点、3.3リバウンド、0.4アシストをマーク。また、今季は出場時間も増え、連日活躍する姿に現地メディアも大いに注目している。

ディフェンスを中心に、ラプターズで評価が高まっている渡邊(左)『ヤフー・スポーツ・カナダ』で記者を務めるウィリアム・ルー記者に、現地での渡邊の評価を尋ねると、「彼はまだ控え選手ですが、トレーニングキャンプで開幕ロースターに入れるかどうかだった選手がこれだけすばらしい活躍をしているのですから、驚かないわけがないですよ」と答えた。

 それもそのはず。昨年末にラプターズから招待を受けた渡邊は、エキシビット10契約(キャンプ期間中のみNBAに参加できる、無保証の最低年俸かつ1年限定の契約)でトレーニングキャンプに参加した。チームから評価を得られれば、開幕直前に2ウェイ契約(下部Gリーグに所属しながら、NBAで最大45日間出場が可能な契約)に切り替えられるが、2季前の覇者ラプターズには実績のある選手も在籍しており、渡邊の前に立ちはだかる壁の高さを現地メディアはわかっていたようだ。

 しかし、渡邊は違った。オンライン会見で「登録選手を蹴落としても残りたい」と明かすほど強い覚悟でキャンプに臨み、その言葉どおり2ウェイ契約を勝ち取った。これだけでも渡邊の成し遂げたことがいかに偉大かを語ることはできる。だが、開幕後の躍進に対して、『スポーツ・イラストレイテッド』が運営するラプターズ専門情報サイト「オール・ラプターズ」のアーロン・ローズ記者が「我々の期待を遥かに上回っていた。今季のラプターズにとって、最大かつ最高のサプライズ」と興奮気味に語ったように、現地ではその評価が上がり続けている。