レブロン奮闘も高齢化で動きがスロー。
V候補キャブスの様子がおかしい (3ページ目)
昨季までレブロンと両輪を形成していたカイリー・アービングが去り、代わりに昨季平均28.9得点のアイザイア・トーマスが加入した。しかし、トーマスは股関節のケガで少なくとも12月半ばまでは出場できず、さらにデリック・ローズ、トリスタン・トンプソンといった主力も故障離脱中。ドウェイン・ウェイド、ジェイ・クラウダーといった新加入選手たちもまだ新天地で力を発揮できていない。
ウェイド(35歳)、ローズ(29歳)、カイル・コーバー(36歳)、チャニング・フライ(34歳)、JR・スミス(32歳)、ジェフ・グリーン(31歳)、ホゼ・カルデロン(36歳)といったキャブスのメンバーの多くは、すでに全盛期を過ぎた選手たちだ。いつのまにか32歳になったレブロンこそ、依然として最高級の力を保っているが、高齢化したチーム全体にどれだけ伸びしろがあるかは疑わしい。ディフェンス面で相手にプレッシャーをかけられないのは、緊張感の欠如だけでなく、ステップインのスピードを失ったからにも思えてしまうのである。
「まとまりがないし、全体的に動きがスロー。それでもレブロンが元気な限りはイーストの優勝候補筆頭だが、キャブスはもはや絶対的な存在ではない。そして、今の戦力で昨季王者のゴールデンステイト・ウォリアーズに勝てるとは、とても思えない」
13日にマディソン・スクウェア・ガーデンで話を聞いた、あるイースタン・カンファレンスチームのスカウティング担当者はそう述べていた。筆者も、開幕当初は「キャブスは帳尻を合わせてくるはず」と思っていたが、ここ数戦を見ていて、少しそ確信が揺らいだ部分はある。
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