レブロン奮闘も高齢化で動きがスロー。V候補キャブスの様子がおかしい

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

 11月9日の時点で5勝7敗――。過去3年連続でNBAファイナルに進んだクリーブランド・キャバリアーズの序盤戦を見て、驚いたスポーツファンは多いのではないだろうか。"世界最高のバスケットボールプレーヤー"の名を欲しいままにするレブロン・ジェームズを擁しながら、キャブスはスタートダッシュに失敗した。

15日のホーネッツ戦に勝利し、8勝7敗としたキャブスだが......15日のホーネッツ戦に勝利し、8勝7敗としたキャブスだが...... 開幕2連勝のあと、オーランド・マジック、ブルックリン・ネッツ、ニューヨーク・ニックス、インディアナ・ペイサーズ、アトランタ・ホークスといった、今季の低迷が予想されていたチームに次々と敗北。ずるずると大量失点を許す姿に、イースタン・カンファレンスの優勝候補筆頭と目された強豪の面影はなかった。

「(下位チームへの苦戦は今季を含めて)過去4年続けて起こっていることだよ」

 ティロン・ルーHC(ヘッドコーチ)がそう述べる通り、強豪チームが序盤戦に出遅れるのはよくあることで、大げさに騒ぎ立てるべきではないのかもしれない。

 キャブスは2014〜15年にも開幕から5勝7敗と出遅れながら、それでも最終的にはファイナル進出を果たした。今季は8人もの新メンバーが加入したのだから、チーム作りに多少時間がかかるのは仕方ない。

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