2016.08.01

【国内バスケ】折茂武彦がBリーグを語る。
「失敗すれば未来はない」

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • TOBI●撮影 photo by TOBI

レバンガ北海道・折茂武彦インタビュー@最終章

 インタビュー後の雑談で、「東京五輪、日本代表のユニフォームを着ている可能性は?」と聞くと、折茂武彦(おりも・たけひこ)は破顔した。

「ないと思います。そこは期待しないでください。だって、4年後は50歳ですから(笑)。もちろん、若い世代にうまく引き継いでほしいなって思いもありますし。そこがうまくできなかったのが、日本バスケ界の現状だと思います」

折茂武彦インタビュー「第1章」、「第2章」、「第3章」はこちら>>>

日本バスケの未来について募る想いを語る折茂武彦 では、「現役と引退」、その境界にはあるものは何なのか――。

「何なんでしょうね? わかんないですね、正直。ただ、思うことはあって……。僕はずっと、若い選手と同じメニューのトレーニングをこなしているんです。シーズン前に心肺機能を高めるために、長い距離を走ったりもするんですが、若手と同じ距離を走る。

 途中、苦しくて歩きそうになるんです。そんなとき、『ここで歩いたら、引退だな』って思って走り続けるんです。苦しさに負けて歩くようなら、辞めるべきだって。だから、死んでも歩かない。意地でも完走します。今のところ、歩いたことは一度もないですね」

 折茂が走ることをやめる日は、永遠に来ないのではないかと思えてならない。

「毎シーズン後、バスケから離れて、『今季はどうだった?』『来季のモチベーションは?』って自問自答して、現役を続行するかどうか結論を出すんです。正直、迷った年もある。去年なんかは、けっこう悩んだんです。