2016.07.29

【国内バスケ】折茂武彦、46歳。
「北海道だから現役でがんばれる」

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • TOBI●撮影 photo by TOBI

レバンガ北海道・折茂武彦インタビュー@第1章

 まだバスパンは短く、パワータイツの大部分が露出していた。そんな時代からのスーパースター。折茂武彦(おりも・たけひこ)、46歳――。今秋、いよいよ産声をあげる「Bリーグ」のファーストシーズンも現役続行が決定し、保持する日本記録のトップリーグ通算601試合出場・通算8823得点は、試合に出場するたび、得点するたびに更新されていくこととなる。

現役選手として「Bリーグ元年」に挑む46歳の折茂武彦 四半世紀、日本バスケットボール界の先頭を走り続ける男は笑う。

「チームメイトに、『大学時代はダンクしてたんだ』って言っても、『えええっ!?』って半信半疑ですからね。スタッフから、『あんまりそういうこと、言わないほうがいいですよ。誰も証言できないんですから』って言われます(笑)」

 笑うとできる目尻の小ジワの数は、年相応だろう。同世代のチームメイトやライバルたちは、とうの昔にユニフォームを脱いでいる。それどころか、対戦チームの指揮を執っていることすら、しばしばある。

 ただ、誤解は禁物だ。折茂は”長さ”など追い求めていない。その真逆。現役にしがみつこうなど、微塵も思っていない。

 昨シーズン、開幕直後に負った右足亀裂骨折のため、折茂は長期欠場を余儀なくされ、プレーオフ直前に復帰した。所属するレバンガ北海道を指揮する33歳の水野宏太ヘッドコーチ(HC)は、「ミスターレバンガ」の体調を気遣い、プレータイムを制限した。その心遣いに気づいた折茂は、シーズン終了後に13歳年下のHCにこう伝えている。