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【NBA】大ブレイクから3年。J・リンが見つけた真の居場所 (4ページ目)

  • 宮地陽子●文 text by Miyaji Yoko  photo by AFLO

 そんなリンが、NBAに入って初めて制限のない完全なフリーエージェントとなって選んだのが、シャーロット・ホーネッツだった。ベイエリアで育ち、ボストンの大学(ハーバード大)に行き、NBAに入ってからはサンフランシスコ(ウォリアーズ)、ヒューストン(ロケッツ)、ニューヨーク(ニックス)、再びヒューストン、そしてロサンゼルス(レイカーズ)と、偶然とはいえ、大都市ばかりを渡り歩いてきたリンにとっては、異色の本拠地だ。

「たしかに、これまで過ごしてきた街とは違う。だいぶゆったりした感じで、邪魔されることもない。ここの人たちはみんな、とても礼儀正しい人たちばかりだ」

 チームも自分に向いたスタイルで、スティーブ・クリフォード・ヘッドコーチとは最初からお互いの求めるバスケットボールで理解し合うことができた。チームメイトのケンバ・ウォーカー(PG)とも、コート上だけでなく、コート外でもいい関係を築くことができているという。そして、そういった安定した環境で、自分の持ち味であるアグレッシブさを発揮することができている。

「チームのシステムのなかで、アグレッシブにプレーするようにしている。システムが自分に合っているから助かっている。自分にとっては、とてもいい状況だ」とリンは言う。

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