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【NBA】大ブレイクから3年。J・リンが見つけた真の居場所 (2ページ目)

  • 宮地陽子●文 text by Miyaji Yoko  photo by AFLO

 ロケッツと契約したときにはチームの中心選手となるはずが、その後、ジェームス・ハーデン(SG)やドワイト・ハワード(C)が加入し、彼らに合わせたチーム作りのなかで役割は減っていった。サラリー調整のためにレイカーズへトレードされると、低迷チームのなかでコーチの求めるプレーができず、最初から最後まで試合に出ることなく終わったこともあった。新しいチームで自分の役割や居場所を見つけようともがき、そのために何をしたらいいのかわからずに悩み、何日も眠れない夜を過ごしたという。

 昨シーズン、リンはESPNの取材でこんなことを言っていた。

「僕はずっとスターティング・ポイントガードになりたかった。ずっとチャンピオンになりたかった。オールスターになりたかった。グレートな選手になりたかった。でも、この3年間、ずっと練習し、努力を重ねてきたけれど、コート上でその結果を出せていない。3年は、僕らにとって長い年月だ。NBAの平均選手生命は5年。67歳になっても続けられる会計士とは違うのだから」

 リンにとってこの3年間、一番フラストレーションを感じたのは、どれだけ努力しても前に進めないことだったという。高校、大学、そしてNBAに入ってからも、何度も壁に直面してきたが、努力し続ければいつもその成果が表れていた。

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