【NBA】南スーダン生まれのルオル・デンが語る「アフリカ愛」 (4ページ目)
子どものころにアフリカ大陸を離れ、イギリス、そしてアメリカでの生活のほうが長くなったデンだが、アフリカ人であることをひと時も忘れたことはなかった。アフリカのどこかで今もまだ苦しい生活を送っている子どもたち、内戦のなかで命を削っている子どもたちのことを、常に身近に感じていた。
「僕は、自分の人生の目的は世界をよりよくすることだと思っている。もし、10人の子どもたちがマシンガンを持つことを止めて、ボールを手にするようになったら、そのことにより大きな喜びを感じるんだ」とデンは言う。
言う人によっては、理想主義すぎると笑われるかもしれない言葉だが、デンにとってはこれ以上、リアルなことはなかった。何しろそれこそが、ルオル・デンが生きてきた道だからだ。
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