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【F1】角田裕毅が激動の2024年を振り返る ダニエル・リカルドの言葉に「グッとくるところもあった」 (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

【感情はコントロールできていたか?】

── 今シーズンは途中でレースエンジニアの交代もありました。

「マティア(・スピニ)とは3年間やってきたので、彼と比べるのはフェアじゃないと思います。マティアは僕が事細かに言わなくても、僕の言いたいことや度合いをつかみ取ってくれました。

 だけど、アーニー(エルネスト・デジデリオ)とはまだ組み始めて期間が短いこともあって、そのあたりのニュアンスが伝わらないわけではないんですけど、僕が詳しく言わなきゃいけないなという意識を持ってやっています。彼は彼ですごくハードワーカーだし、上達しようとお互いに必死でやっているので、そういうモチベーションからは僕もすごくエネルギーをもらっています」

── それ以外の部分で成長できたと思うのは、どういったところでしょうか?

「今年はコンスタント性をさらに改善することができたと思います。特に(自分たちのマシンに合っていて)このレースでポイントを獲らなきゃいけないという場面で、しっかりとポイントを獲るということができたと思います。コミュニケーションや状況把握、自分でそれをコントロールする力という部分も成長できたと思いますし、落ち着きも増したのかなと思っています」

── 逆にまだ足りていないと感じる部分は?

「フィードバックですかね。まだ完璧じゃない部分はあると思いますし、これからさらに修正していきたいなと思っています」

── 感情面のコントロールが課題だという見方もあります。

「そういう面も今年はステップアップできたと思います。去年そう言われたのはわかりますけど、今年はかなり改善していました。自分の感情のコントロールを完全に失った場面はなかったと思います。

 そういうドライバーは、もっとほかにもたくさんいたんじゃないかと思いますけどね。あまり(テレビで)ピックアップされていないだけで。僕はそういう状況になったことはないと思いますし、特に問題もないと思いますよ」

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