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【F1】角田裕毅が激動の2024年を振り返る ダニエル・リカルドの言葉に「グッとくるところもあった」 (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

【リカルドのラストレースで交わした会話】

── ダニエル・リカルドから学んだことは?

「ミスがあったり、結果が悪かったとしても、エンジニアとのミーティングではいつも冷静で、安定したいつもどおりのフィードバックをしていました。フラストレーションをそこに持ち込まないというプロフェッショナルさは、すごく印象に残っています。

 お互いに切磋琢磨し合ってやってきましたし、レッドブルの(シートを争う)こういうシチュエーションなので、『チームメイトを倒さなきゃいけない』というのは、ほかのチーム以上に意識をしていたと思います。なので、関係を築くのはなかなか難しいですけど、そんななかでも僕らはいい関係を築くことができたと思います。

 シンガポールGPで最後のレースを迎えた時、ブレーキングは基本的に僕の踏力のほうが高かったので、『若いから強いね。あれを見ると俺も年を取った気がするよ!』って冗談っぽく言っていました。そういうのは、ちょっとグッとくるところもありました」

(つづく)

◆角田裕毅・後編>>「レッドブルがどんなドライバーを送り込んできても、倒し続けるだけ」


【profile】
角田裕毅(つのだ・ゆうき)
2000年5月11日生まれ、神奈川県相模原市出身。父の影響で4歳よりカートを乗りはじめ、16歳でフォーミュラデビュー。2018年にFIA F4選手権で年間王者に輝き、同年レッドブル・ジュニアチームに加入する。2019年からFIA F3への参戦でヨーロッパ進出を果たし、2020年にF1直下カテゴリーのFIA F2でシリーズ3位を獲得。2021年からF1アルファタウリ(現・RB)のレギュラードライバーとなり、2024年は9度の入賞で30ポイントを獲得してシリーズ12位。身長159cm、体重54kg。

著者プロフィール

  • 米家峰起

    米家峰起 (よねや・みねおき)

    F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。

【写真】F1ウィリアムズ育成ドライバー・松井沙麗(13歳)インタビューカット集

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