角田裕毅、アブダビの衝撃!など「成長を感じさせた」2023年 F1ジャーナリストは「ミス以上に見るものをワクワクさせた」 (4ページ目)
その一方で、カタールGPは異常な高温多湿でのレースとなりました。なおかつ新設の縁石が鋭利すぎてタイヤへのダメージも問題となって、18周制限を設けてレースをする異例の事態に。こうしたエンターテインメント優先、もっと言えばビジネス優先のレース開催は、決して見ていて気持ちのいいものではありませんでした。
それに対して、大洪水に見舞われたイモラでのエミリア・ロマーニャGPは、現地が動き出す前の早い時点で中止の決断を下しました。F1関係者にも観戦を予定していた人にも、そしてなにより地元の人たちにも負担を最小限に留めることができたのはよかったと思います。
2024年は新規で開催されるレースはないものの、中国GPが2019年以来5年ぶりの開催、そして日本GPは初めての4月開催と新しい要素もあります。初の年間24戦と過密日程に対する懸念の声もあるので、何事もなくシーズンが終わりを迎えることを願うばかりです。
(後編につづく)
著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。
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