逃げるフェルスタッペン、追うサインツ。攻めから一転、守りとなった好バトルは0.993秒差で決着した

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by BOOZY

サインツあと一歩及ばず...

 サインツはその言葉どおり、最初から最後までフルプッシュを続けた。

 ある意味では、一度引いてから再びプッシュするような、緩急をつけた揺さぶりといったような駆け引きをしなかったことが、チャンスを作り出せなかった理由かもしれない。そこはまさに、勝ち方を知っている者とそうでない者との差だ。

素晴らしいバトルを見せたサインツ(左)とフェルスタッペン(中央)素晴らしいバトルを見せたサインツ(左)とフェルスタッペン(中央)この記事に関連する写真を見る「本当にエキサイティングなレース終盤になったと思う。自分の持てる力をすべて出しきったよ。カルロスもそうだったと思う。あの最後の数周は本当に楽しかったよ」(フェルスタッペン)

 レッドブルはエミリア・ロマーニャGPから6連勝を飾ったとは言え、ライバルであるフェラーリの自滅によって得た勝利も少なからずあった。しかし今回は、劣勢のマシン、劣勢のレース展開のなかでも、王者ここにありを存分に示す圧巻の走りを見せた。

 まさしく、王者フェルスタッペンのさらなる成長を存分に見せてくれたレースだった。

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